県立三郷支援学校教諭の体罰:処分を受け 保護者、不服申し立てへ 「軽すぎる」 /埼玉
毎日新聞 2012年7月27日(金)12時40分配信
県立三郷特別支援学校(三郷市)で女性教諭(31歳)=病気休職中=が当時小学1年の児童らに体罰を繰り返していた問題で、体罰を受けていた男子児童2人の保護者が26日、県庁で記者会見を開いた。女性教諭が減給6カ月(10分の1)の懲戒処分を受けたことについて、保護者は「日常的な体罰で子供は深く傷を負ったのに処分が軽すぎる」と訴え、今後県教育委員会に不服を申し立てる方針を明らかにした。
出席したのは、ともに知的障害がある男児2人の保護者で、浦畑味希さん(38)=草加市=と、新井辰也さん(35)・梨佳さん(32)夫妻=同=の3人。
浦畑さんの長男(7)は昨年5月ごろから連日のように顔を腫らしたり、すり傷やあざを作ったりしていた。浦畑さんは「子供は今も夜泣きが止まらず苦しんでいる。二度と起こらないようにしてほしい」と述べた。
新井さんの長男(8)は女性教諭から繰り返し「嫌い」と言われていた。今年度から新たにクラス担任になった男性教諭も、暴言を繰り返したといい、現在は不登校になり学校に相談しているという。「傷つける言葉が教育なのか」と訴えた。
浦畑さん、新井さんとも、警察に被害届を出すなどして捜査を望んでいる。
県教委によると、女性教諭は昨年5〜9月、男児2人のほおを両手でたたいて挟むなどの体罰を3回繰り返したほか「嫌い嫌い、帰ってくんな、もう二度と」「見飽きた、あんたたちの顔」などの暴言を吐いていた。【林奈緒美】
7月27日朝刊